スポーツスターのエンジンの特徴をモデル別3種類に分けて解説します。
通称ショベルスポーツ。鉄シリンダー、鉄ヘッドを使用している所から、アイアンスポーツとも呼ばれています。
旧車ならではの鼓動かある。走りは軽快で、吹け上がりも鋭い、アクセルを開けた時のパンチ力がある。(国産や新しいオートバイに負けます。フィーリングの問題です。)
そして何といってもエンジンの造形美の美しさが目を引きます。
1986年ショベルヘッドの鉄シリンダー、ヘッドからオールアルミエンジンのEVOLUTIONに進化を遂げ、エンジンの信頼性は格段に向上しました。
ショベルヘッド同様にCRフレームにエンジンはリジッドマウントされています。
年式により、4速モデルと5速モデルがあるのもこの年代のエンジンの特徴です。
1986年にエボリューションの1100ccと883ccが登場し、88年には1100ccから1200ccに排気量アップされ、91年から4速から5速にされました。
エンジンからダイレクトに伝わる振動と鼓動は、乗っていて非常に楽しいです。
ただし高速走行では不快な振動が多く、ミラーがぶれて見れないなどという話もあります。
2004年から現在まで用いられているエボリューションのラバーマウントエンジンです。ここでは新型EVOLUTIONエンジンとして記載します。
エンジンがフレームにラバーマウントされているのが、〜03年までとの大きく違う点です。また、燃焼室形状や給排気系なども変更されています。
アイドリングなどでプルプルとエンジンが揺れて、まるで生きているかのような動きをします。
見た目での大きな変更点はロッカーカバーの形状が3段から2段へ変更、シリンダーのフィンの大きさも大きくなっています。
ラバーマウントより、エンジンから伝わる不快な振動が大幅に軽減され、エンジンの心地よい鼓動のみをライダーに伝える事が可能となりました。
一部のファンからは振動が減った事により、スムーズすぎてハーレーらしくないなんて話も聞きますが、不快な細かい振動が軽減された事により、ライダーの疲労の大幅軽減、不快な振動がない事による高速巡航速度のアップなど、長距離の運転にも向いています。
また、07年からインジェクションとなり、空燃費をコンピューターによって制御する事により、環境への配慮、始動性の向上、メンテナンスフリーなど、キャブレターから大きく進化しています。
ただし、吸排気系を変更した場合には、純正のコンピューターでは補正が追いつかず、サブコン、フルコンなどでのセッティングが必要になる場合があります。
管理人 knock
2001年式のスポーツスターXLH883を所有しています。
オールドスクールなコンパクトチョッパーにカスタムしています。